東京見物7


２０18年3月12日撮影では先ず「柴又」駅前から．	２０18年3月12日撮影「柴又」駅を出てすぐに見掛けた看板（？）．かなり年季が入っていて“ 昭和”っぽいでしょう～．

２０18年3月12日撮影駅前のちょっとした広場には当然ですが「フーテンの寅さん」像があります．「サクラ！じゃあな！」と言っているようです．この銅像の横では記念撮影をするオジサマがひっきりなしです．	２０18年3月12日撮影「寅さん」の銅像の右隣では「サクラ」が「お兄ちゃん　体に気を付けてね！」と見送っていました．

２０18年3月12日撮影さて，いよいよ「昭和」を感じることのできるミステリーゾーンへのタイムトリップです．	２０18年3月12日撮影おやおや・・・いきなりこんな店が．

２０18年3月12日撮影平日なのでこの程度の人出ですが，休日は賑わうのでしょうね！	２０18年3月12日撮影影この店も・・・でも，ここでトラップしてしまうとまずいので横目でチラ見して素通りです．（でも帰りに寄りました）

２０18年3月12日撮影影ここもディープそうな店ですね！	２０18年3月12日撮影影さて，いよいよ「フーテンの寅さんが愛した柴又」散策へ．この写真の横断幕にある「重要文化的景観　決定」ですが，平成30年 2月13日，「葛飾柴又の文化的景観」が都内初の国の重要文化的景観となりました．

２０18年3月12日撮影影横断歩道を渡り，ここからは「帝釈天参道」です．　約200mの参道には川魚料理屋や団子屋，お土産物屋などが建ち並び，昔ながらの趣を今なお色濃く残しています．観光客や参拝客でいつも活気あふれる参道ですが庚申の日には格別の賑わいをみせます．	２０18年3月12日撮影影「映画の碑」には，映画での「寅さん」のセリフ「私生まれも育ちも葛飾柴又です帝釈天で産湯をつかい　姓は車　名は寅次郎人呼んで　フーテンの寅さんと発します　　　　　　　　　　　山田洋次」と書かれてあります．

２０18年3月12日撮影こうした景観が約200m続きます．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影ここでお土産に「柴又もち」を購入しました．	２０18年3月12日撮影昼食は日本蕎麦の店へ．この店の中にはたくさんの「寅さん」関連のものがありました．

２０18年3月12日撮影映画「男はつらいよ」シリーズでロケ地となった川魚料理の老舗「川千家（かわちや）」．かなり“昭和っぽい”店ですが，私には敷居が高く感じられました．	２０18年3月12日撮影いよいよ「帝釈天」へ到着．「柴又」といえば「柴又帝釈天」，「帝釈天」といえば「柴又帝釈天」ですね．この「帝釈天」の正式名称は「経栄山題経寺」，寛永年間創建であり，江戸時代から「帝釈天」として知られていたそです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「帝釈天」は“彫刻の寺”といわれていますが，この「二天門」（山門）もたくさんの彫刻が施してあり重厚です．明治29年（1896年）に建立された入母屋造瓦葺の楼門（2階建て門）です．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「二天門」をくぐって正面にある「帝釈堂」へ．	２０18年3月12日撮影この扁額にある文字は何と書かれてあるのか？「喜見城」だそうです．

２０18年3月12日撮影ここから「彫刻ギャラリー」の始まりです！	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「帝釈堂」の外周を囲むように，10人の彫刻師が1面づつ制作を分担した木彫りの彫刻“法華経説話彫刻”が続いています．	２０18年3月12日撮影表面だけでなく，裏側まで彫られています．よくもこんなもの凄いものをと驚くばかりです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影以下，ここ「彫刻ギャラリー」に掲示してあった説明文より抜粋します．　帝釈堂の内外には，数多くの木彫がほどこされているが，特に帝釈堂内陣の外側にある十枚の同羽目彫刻は，佛教経典の中で最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである．　この法華経説話彫刻は，当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので，篤信者鈴木源次朗氏の丹誠協力を得て，大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである．因みに大正十一年，まず加藤寅之助師が「法師守護の図」を完成したが，師の発案によって残りの九枚を東京在住の名人彫刻師に依頼することが決まり，大きな欅（けやき）の彫刻材が各師のもとに運び込まれた．しかるに大正十二年，折からの関東大震災に遭って彫刻材を焼失したのである．そこで改めて欅の原材を全国に求め，昭和初年ようやく巨大な欅材を得て，本格的な木彫工事が始められたのである．従って，得難い彫刻材と言い，木彫技術についても稀有のもので文化財的価値の極めて高いものである．　法華経説話彫刻を中心に堂の最上段には「十二支の図」その下に「天人図」「説話彫刻図」「千羽鶴図」階下には「花鳥図」最下段には「亀図」が彫刻されている．作者は複数の彫刻師によって刻まれたが，ことに「千羽鶴図」「花鳥図」「亀図」等は，千葉県鴨川出身の名人高石仙蔵師の彫りに成るものである．（以下省略）	２０18年3月12日撮影この“法華経説話彫刻”が刻まれている大きな彫刻材（けやき材）1枚のサイズは，縦1.27m，横2.27m，厚さは20cmもあります．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影龍の彫物の迫力も凄いです．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影圧巻の彫刻でした．「柴又」を訪れたら“絶対”に「帝釈天」の「彫刻ギャラリー」をご覧になってください．	２０18年3月12日撮影「大客殿」から回廊を進み庭園を巡ります．

２０18年3月12日撮影かなり広い庭園の「邃渓園（すいけいえん）」です．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影回廊を巡る観光客が少ないため，より静けさを感じます．	２０18年3月12日撮影池には「コイ」が優雅に泳いでいました．

２０18年3月12日撮影庭園「寧渓園」内の“御神水”・・・「二天門」をくぐってすぐ左に「寅さん」が産湯で使ったとされる“御神水”が湧き出ています．	２０18年3月12日撮影この石像は「猿」のようです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影堂内を一回りして戻りました．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影「帝釈堂」の正面です．

２０18年3月12日撮影「帝釈堂」正面左に見事な枝ぶりの松の木「瑞龍のマツ」（樹齢約 500年）があります．平成28年（2016）に東京都指定天然記念物（植物）となっています．この松の木の近くにあった石碑の説明書きより抜粋したものを紹介します．　幹は上方にまっすぐ伸び，大枝は北，南，西の三方に長く伸びています．そのうち，西の枝は石畳に沿うように伸び，南北の枝は帝釈堂を守護するかのように庇の前に伸びています．その生き生きとした姿は，頭を空に向け，尾を西に伸ばして天に昇る「龍」のようです．　縁起によると，題経寺は寛永6年（1629）創建で，開基の日栄上人が柴又に寄った際，見事な枝ぶりのマツと，その下に霊泉が湧いているのを見付け，この地に庵を設けたことがその始まりとされています．この時に日栄上人が見た木が瑞龍のマツとされています．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「寅さん」が産湯に使ったとされる「帝釈天の湧き水」は，帝釈堂に向かって左手にあります．上の「瑞龍のマツ」の写真の説明にもありますが，帝釈天ができる前から湧き出ていたと言われる地下水で，一度も枯れることなく今でも湧き出ています．飲むことができるので，この水を求めて「帝釈天」を訪れる方も多いとか．	２０18年3月12日撮影「二天門」をくぐってすぐの左手奥にある総欅造りの「大鐘楼」．昭和30年（1955）に完成，高さ約15mあり関東一の鐘楼ともいわれているそうです．左側に見える枝は恐らく「シダレザクラ」ではないかと思います．花が咲いたら絵になりますね！

２０18年3月12日撮影「帝釈天」を後は「矢切の渡し」へ．土手を越えると河川敷の向こうに「江戸川」を望みます．この写真の右手の方向に「矢切の渡し」があります．	２０18年3月12日撮影この碑は「水原秋櫻子（しゅうおうし）」に関するものです．左側の赤っぽいのは句碑で「葛飾や桃の籬（まがき）も水田べり」とありました．また，その右側には昭和63年当時の葛飾区長名で「水原秋櫻子」を称える記念碑がありました．その内容は以下の通りです．　水原秋櫻子（明治25年～昭和56年）先生の作　先生は高浜虚子に師事しましたが，やがて「ホトトギス」を去り，昭和6年から「馬酔木（あしび）」を主宰した．　葛飾の自然をこよなく愛し，しばしば訪れて，「葛飾調」といわれる多くの作品を残した．　この句は大正15年の作．対岸の市川真間あたりの風景をよんだもので「葛飾調」の代表作のひとつ．その頃の水郷葛飾の春の田園の美しさを流麗典雅の響きでうたっている．

２０18年3月12日撮影江戸時代初期から続く「柴又」と対岸の千葉県松戸市矢切を結ぶ渡し船で，都内に唯一残る貴重な渡し場です．小説や歌謡曲にも登場し，今は片道200円で乗船することができます．写真上の説明文を以下に記します．　矢切の渡しと山本邸」【元和２年（１６１６），幕府は利根川水系河川の街道筋の重要地点１５ヶ所を定船場として指定，それ以外の地点での渡河を禁止しました．その１つが矢切の渡しで，この付近を通る国分道に架かる渡しで，主に近郷の農民が農耕地へ渡るために利用していました．現在，都内に残る唯一の渡し場で，今も昔ながらの手漕ぎの和船が対岸の松戸市下矢切との間を往復しています．伊藤左千夫の名作「野菊の墓」の舞台となり，ヒット曲「矢切の渡し」を生んだ地としても有名です．　柴又公園内にある山本亭は，書院造の庭園と和洋折衷の建物が見事な調和を見せる大正末期の特色を残す邸宅です．	２０18年3月12日撮影この碑は細川たかしさんの代表作「矢切の渡し」です．「つれて逃げてよ・・・」

２０18年3月12日撮影ちょうど対岸から船が戻ってくるところでした．この和船が無ければただの川の写真になってしまうところでした．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「子育地蔵　おりつ地蔵尊」「柴又」駅の改札に向かって左側にひっそりと佇む小さな地蔵尊がありました．ここの説明文から要約します．　昭和７年，５歳の律子ちゃんが実父に殺されたのを不憫に思った有志が幼い霊を慰めるために建立したお地蔵様とのことです・・・（合掌）．最近でも同様の不幸な出来事が後を絶ちません．悲しいです．	２０18年3月12日撮影この電車で戻りました．


２０18年3月12日撮影では先ず「柴又」駅前から．	２０18年3月12日撮影「柴又」駅を出てすぐに見掛けた看板（？）．かなり年季が入っていて“ 昭和”っぽいでしょう～．

２０18年3月12日撮影駅前のちょっとした広場には当然ですが「フーテンの寅さん」像があります．「サクラ！じゃあな！」と言っているようです．この銅像の横では記念撮影をするオジサマがひっきりなしです．	２０18年3月12日撮影「寅さん」の銅像の右隣では「サクラ」が「お兄ちゃん　体に気を付けてね！」と見送っていました．

２０18年3月12日撮影さて，いよいよ「昭和」を感じることのできるミステリーゾーンへのタイムトリップです．	２０18年3月12日撮影おやおや・・・いきなりこんな店が．

２０18年3月12日撮影平日なのでこの程度の人出ですが，休日は賑わうのでしょうね！	２０18年3月12日撮影影この店も・・・でも，ここでトラップしてしまうとまずいので横目でチラ見して素通りです．（でも帰りに寄りました）

２０18年3月12日撮影影ここもディープそうな店ですね！	２０18年3月12日撮影影さて，いよいよ「フーテンの寅さんが愛した柴又」散策へ．この写真の横断幕にある「重要文化的景観　決定」ですが，平成30年 2月13日，「葛飾柴又の文化的景観」が都内初の国の重要文化的景観となりました．

２０18年3月12日撮影影横断歩道を渡り，ここからは「帝釈天参道」です．　約200mの参道には川魚料理屋や団子屋，お土産物屋などが建ち並び，昔ながらの趣を今なお色濃く残しています．観光客や参拝客でいつも活気あふれる参道ですが庚申の日には格別の賑わいをみせます．	２０18年3月12日撮影影「映画の碑」には，映画での「寅さん」のセリフ「私生まれも育ちも葛飾柴又です帝釈天で産湯をつかい　姓は車　名は寅次郎人呼んで　フーテンの寅さんと発します　　　　　　　　　　　山田洋次」と書かれてあります．

２０18年3月12日撮影こうした景観が約200m続きます．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影ここでお土産に「柴又もち」を購入しました．	２０18年3月12日撮影昼食は日本蕎麦の店へ．この店の中にはたくさんの「寅さん」関連のものがありました．

２０18年3月12日撮影映画「男はつらいよ」シリーズでロケ地となった川魚料理の老舗「川千家（かわちや）」．かなり“昭和っぽい”店ですが，私には敷居が高く感じられました．	２０18年3月12日撮影いよいよ「帝釈天」へ到着．「柴又」といえば「柴又帝釈天」，「帝釈天」といえば「柴又帝釈天」ですね．この「帝釈天」の正式名称は「経栄山題経寺」，寛永年間創建であり，江戸時代から「帝釈天」として知られていたそです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「帝釈天」は“彫刻の寺”といわれていますが，この「二天門」（山門）もたくさんの彫刻が施してあり重厚です．明治29年（1896年）に建立された入母屋造瓦葺の楼門（2階建て門）です．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「二天門」をくぐって正面にある「帝釈堂」へ．	２０18年3月12日撮影この扁額にある文字は何と書かれてあるのか？「喜見城」だそうです．

２０18年3月12日撮影ここから「彫刻ギャラリー」の始まりです！	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「帝釈堂」の外周を囲むように，10人の彫刻師が1面づつ制作を分担した木彫りの彫刻“法華経説話彫刻”が続いています．	２０18年3月12日撮影表面だけでなく，裏側まで彫られています．よくもこんなもの凄いものをと驚くばかりです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影以下，ここ「彫刻ギャラリー」に掲示してあった説明文より抜粋します．　帝釈堂の内外には，数多くの木彫がほどこされているが，特に帝釈堂内陣の外側にある十枚の同羽目彫刻は，佛教経典の中で最も有名な「法華経」の説話を選び出して彫刻したものである．　この法華経説話彫刻は，当山第十六世観明院日済上人の発願になるもので，篤信者鈴木源次朗氏の丹誠協力を得て，大正末期より昭和九年に至る十数年の歳月を費して完成したものである．因みに大正十一年，まず加藤寅之助師が「法師守護の図」を完成したが，師の発案によって残りの九枚を東京在住の名人彫刻師に依頼することが決まり，大きな欅（けやき）の彫刻材が各師のもとに運び込まれた．しかるに大正十二年，折からの関東大震災に遭って彫刻材を焼失したのである．そこで改めて欅の原材を全国に求め，昭和初年ようやく巨大な欅材を得て，本格的な木彫工事が始められたのである．従って，得難い彫刻材と言い，木彫技術についても稀有のもので文化財的価値の極めて高いものである．　法華経説話彫刻を中心に堂の最上段には「十二支の図」その下に「天人図」「説話彫刻図」「千羽鶴図」階下には「花鳥図」最下段には「亀図」が彫刻されている．作者は複数の彫刻師によって刻まれたが，ことに「千羽鶴図」「花鳥図」「亀図」等は，千葉県鴨川出身の名人高石仙蔵師の彫りに成るものである．（以下省略）	２０18年3月12日撮影この“法華経説話彫刻”が刻まれている大きな彫刻材（けやき材）1枚のサイズは，縦1.27m，横2.27m，厚さは20cmもあります．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影龍の彫物の迫力も凄いです．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影圧巻の彫刻でした．「柴又」を訪れたら“絶対”に「帝釈天」の「彫刻ギャラリー」をご覧になってください．	２０18年3月12日撮影「大客殿」から回廊を進み庭園を巡ります．

２０18年3月12日撮影かなり広い庭園の「邃渓園（すいけいえん）」です．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影回廊を巡る観光客が少ないため，より静けさを感じます．	２０18年3月12日撮影池には「コイ」が優雅に泳いでいました．

２０18年3月12日撮影庭園「寧渓園」内の“御神水”・・・「二天門」をくぐってすぐ左に「寅さん」が産湯で使ったとされる“御神水”が湧き出ています．	２０18年3月12日撮影この石像は「猿」のようです．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影堂内を一回りして戻りました．

２０18年3月12日撮影	２０18年3月12日撮影「帝釈堂」の正面です．

２０18年3月12日撮影「帝釈堂」正面左に見事な枝ぶりの松の木「瑞龍のマツ」（樹齢約 500年）があります．平成28年（2016）に東京都指定天然記念物（植物）となっています．この松の木の近くにあった石碑の説明書きより抜粋したものを紹介します．　幹は上方にまっすぐ伸び，大枝は北，南，西の三方に長く伸びています．そのうち，西の枝は石畳に沿うように伸び，南北の枝は帝釈堂を守護するかのように庇の前に伸びています．その生き生きとした姿は，頭を空に向け，尾を西に伸ばして天に昇る「龍」のようです．　縁起によると，題経寺は寛永6年（1629）創建で，開基の日栄上人が柴又に寄った際，見事な枝ぶりのマツと，その下に霊泉が湧いているのを見付け，この地に庵を設けたことがその始まりとされています．この時に日栄上人が見た木が瑞龍のマツとされています．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「寅さん」が産湯に使ったとされる「帝釈天の湧き水」は，帝釈堂に向かって左手にあります．上の「瑞龍のマツ」の写真の説明にもありますが，帝釈天ができる前から湧き出ていたと言われる地下水で，一度も枯れることなく今でも湧き出ています．飲むことができるので，この水を求めて「帝釈天」を訪れる方も多いとか．	２０18年3月12日撮影「二天門」をくぐってすぐの左手奥にある総欅造りの「大鐘楼」．昭和30年（1955）に完成，高さ約15mあり関東一の鐘楼ともいわれているそうです．左側に見える枝は恐らく「シダレザクラ」ではないかと思います．花が咲いたら絵になりますね！

２０18年3月12日撮影「帝釈天」を後は「矢切の渡し」へ．土手を越えると河川敷の向こうに「江戸川」を望みます．この写真の右手の方向に「矢切の渡し」があります．	２０18年3月12日撮影この碑は「水原秋櫻子（しゅうおうし）」に関するものです．左側の赤っぽいのは句碑で「葛飾や桃の籬（まがき）も水田べり」とありました．また，その右側には昭和63年当時の葛飾区長名で「水原秋櫻子」を称える記念碑がありました．その内容は以下の通りです．　水原秋櫻子（明治25年～昭和56年）先生の作　先生は高浜虚子に師事しましたが，やがて「ホトトギス」を去り，昭和6年から「馬酔木（あしび）」を主宰した．　葛飾の自然をこよなく愛し，しばしば訪れて，「葛飾調」といわれる多くの作品を残した．　この句は大正15年の作．対岸の市川真間あたりの風景をよんだもので「葛飾調」の代表作のひとつ．その頃の水郷葛飾の春の田園の美しさを流麗典雅の響きでうたっている．

２０18年3月12日撮影江戸時代初期から続く「柴又」と対岸の千葉県松戸市矢切を結ぶ渡し船で，都内に唯一残る貴重な渡し場です．小説や歌謡曲にも登場し，今は片道200円で乗船することができます．写真上の説明文を以下に記します．　矢切の渡しと山本邸」【元和２年（１６１６），幕府は利根川水系河川の街道筋の重要地点１５ヶ所を定船場として指定，それ以外の地点での渡河を禁止しました．その１つが矢切の渡しで，この付近を通る国分道に架かる渡しで，主に近郷の農民が農耕地へ渡るために利用していました．現在，都内に残る唯一の渡し場で，今も昔ながらの手漕ぎの和船が対岸の松戸市下矢切との間を往復しています．伊藤左千夫の名作「野菊の墓」の舞台となり，ヒット曲「矢切の渡し」を生んだ地としても有名です．　柴又公園内にある山本亭は，書院造の庭園と和洋折衷の建物が見事な調和を見せる大正末期の特色を残す邸宅です．	２０18年3月12日撮影この碑は細川たかしさんの代表作「矢切の渡し」です．「つれて逃げてよ・・・」

２０18年3月12日撮影ちょうど対岸から船が戻ってくるところでした．この和船が無ければただの川の写真になってしまうところでした．	２０18年3月12日撮影

２０18年3月12日撮影「子育地蔵　おりつ地蔵尊」「柴又」駅の改札に向かって左側にひっそりと佇む小さな地蔵尊がありました．ここの説明文から要約します．　昭和７年，５歳の律子ちゃんが実父に殺されたのを不憫に思った有志が幼い霊を慰めるために建立したお地蔵様とのことです・・・（合掌）．最近でも同様の不幸な出来事が後を絶ちません．悲しいです．	２０18年3月12日撮影この電車で戻りました．