東京見物3


２０15年3月23日撮影地下鉄から地上に出ると，このようなアーケードが見えます．お土産屋さんチェックは帰りにします．	２０15年3月23日撮影先ずは何と言っても「浅草」のシンボル「雷門（正式名称は風雷神門）です．門に向かって右側に風神，左側に雷神が配され，中央には大提灯が吊り下げられています．お馴染みの撮影スポットですね．

２０15年3月23日撮影現在の「雷門」は，慶応元年（１８６５年）１２月１２日の田原町大火で炎上した門に替わり，昭和３５年（１９６０年），９５年ぶりに松下電器（現パナソニック）創始者である松下幸之助さんの寄進により，復興再建され現在に至っています．また，この「雷門」に吊り下がっている大提灯は高さ3.9m，直径3.3m，重さ約700kgもあります．そして約10年毎に更新されているそうです．この大提灯も松下幸之助さんが寄進したものです．三社祭の際は神輿が門をくぐるので提灯は折り畳まれるそうです．また台風や強風の際にも破損防止のために折り畳まれるとTVニュースで見たことがあります．

２０15年3月23日撮影「雷門」左の「雷神像」・・・防護ネットで上手く撮れていません（泣き）．	２０15年3月23日撮影「雷門」右の「風神像」．

２０15年3月23日撮影「風神像」の裏側には「天龍像（男性の姿）」．左の掌に金色の玉が載っています．写真右の「金龍像」と共に昭和５３年（１９７８）３月　松下グループ有志により寄進されたものです．	２０15年3月23日撮影「雷神像」の裏側には「金龍像（女性の姿）」．左の掌に銀色の玉が載っています．

２０15年3月23日撮影「宝蔵門（仁王門）」です．天慶５年（９４２年）に建立されたが，それ以降に数度の火災に見舞われたが，その都度再建されてきた．鎌倉時代から江戸初期にかけては，あまり変化はなかったが，その後，徳川家光により再度の寄進建立が行われ，本堂と仁王門が慶安２年（１６４９年）１２月２３日落慶，元禄５年（１６９２年）に京都の曼殊院門跡（まんしゅいんもんぜき）良尚法親王ご染筆の「浅草寺」の扁額が掛けられれた．以来，昭和２０年（１９４５年）３月１０日の東京大空襲に遭うまで平穏無事でした．現在の「宝蔵門」は昭和39年（1964年）に完成したものです．	２０15年3月23日撮影「宝蔵門」の左側に「五重塔」を望む．

２０15年3月23日撮影「宝蔵門」付近から望む「五重塔」．	２０15年3月23日撮影「スカイツリー」も間近に見えます．

２２０15年3月23日撮影「宝蔵門」の全景です．門の左側には「阿形像」，右側には「吽形像」が配されています（仁王像を撮り忘れました）．

２０15年3月23日撮影この大草鞋は高さ4.5m，幅1.5m，重さ500kgもあります．山形県村山市有志より奉納され，幾度か更新されているそうです．鎌倉の大仏さんにも大草鞋が贈られていますが，このような繋がりというのも日本の素晴らしさの一つではないかと思います．	２０15年3月23日撮影「シダレザクラ」がもう少し開いてくれると良かったのですが・・・．

２０15年3月23日撮影	２０15年3月23日撮影

２０15年3月23日撮影「お水舎（おみずや）」の「龍神像」．	２０15年3月23日撮影「お水舎（おみずや）」の天井には「墨絵の龍」が描かれています．

２０15年1月8日撮影本堂の大提灯は高さ4.5m，幅3.5m，重さ約600kg．提灯の下側の細工（写真右）も細やかです．

２０15年1月8日撮影「本堂」より「宝蔵門」を望む．	２０15年1月8日撮影「本堂」に入ってすぐの天井に描かれているのは，中央に「龍之図」．

２０15年3月23日撮影左右に「天人之図」が描かれています．

２０15年3月23日撮影「礎石」です．石の前にある説明には，「浅草寺の旧本堂（国宝）は戦災により焼失，昭和33年（1958年）に再建されました．この礎石は，その本堂の再建を記念して三木啓次郎氏によって奉納されたもの．同氏は，水戸藩主に代々仕えた家老の子孫で，当時の戦後の復興に多大な貢献をされた」と記されています．	２０15年3月23日撮影「仏足石」です．石の前にある説明には，「お釈迦さまを表すこの仏足石は，明治十年（1877年）に増上寺の僧により，平和の願いを込めて当寺に奉納されたもの．戦災により惜しくも上面の仏足の跡は失われてしまったが，お釈迦さまの大きな足跡は，平和を願う多くの方々の心の支えになっている」と記されています．

２０15年3月23日撮影「本堂」を側面から．	２０15年3月23日撮影立派な「銅像宝篋印塔」です．その謂れは，横の説明文（下記）にありました．　宝篋印塔は「宝篋印陀羅尼経」という経典に基づいて造立された塔である．本塔は江戸時代中期以降に流行した，屋根型の笠をもつ宝篋印塔で，時代性をよく表している．　本宝篋印塔は，高さ8m．西村和泉守藤原政時が宝暦11年（1761年）に鋳造された．西村和泉守は，代々和泉守を名乗る江戸を代表する鋳物師で，多くの作例を残している．なかでも本塔は区内に現存する銅像宝篋印塔の中でも最大のもので，近世中期の鋳物師の活動や鋳造技術を知る上でも貴重な遺品のひとつである．また本塔の造立に際しては，台座に刻まれた銘文から，様々な職種や地域からの寄進が確認でき，浅草寺に対する信仰の広がりが示される．安政2年（1855年）の地震で本塔は被災したが，明治40年（1907年）日露戦争凱旋記念として修復されたもので，区の歴史を知るうえでも貴重である．平成23年に台東区有形文化財（工芸品）に登録された．

２０15年3月23日撮影再び「浅草寺」から望む「スカイツリー」です．	２０15年3月23日撮影「阿弥陀如来像」です．横の説明文の内容は下記の通りです．　阿弥陀如来の仏さまは，極楽浄土にあって法を説き無量の光明と寿命をもって永遠の生命を与えてくださる仏さま．　この像は唐銅製で，阿弥陀三尊像としては元禄6年（1693年）に千人近い信徒によって建立された．もとは本堂裏にあったものを，平成6年にこの地に奉安した．総高7.5m．極楽往生の諸霊の頓証菩提を祈る．

２０15年3月23日撮影とても歴史を感じさせる石橋（しゃっきょう）があります．横にある駒板には下記の説明書きがありました．　「現存する都内最古とされるこの石橋は，元和4年(1618年）浅草寺に東照宮（現存せず）が造営された際，参詣のための神橋として造られたものである．寄進者は，徳川家康の娘振姫の婿，紀伊国和歌山藩主浅野長晟（広島浅野家藩祖）である．この橋は昭和23年，文部省より重要美術品に認定された．

２０15年3月23日撮影現在，この石橋を渡ることはできません．やはり，かなりの歴史のある石橋ということが分かりました．

２０15年3月23日撮影ここにも，歴史を感じさせる石碑（東京都指定有形文化財）がありました．よこの説明には次の様に記されていました．西仏板碑（さいぶついたび）　建立者の西仏については明らかではないが，この板碑は彼が妻子の後世安楽を祈って建立したものと推測される．建立の年代も不詳であるが，鎌倉後期から室町初期かと思われる．　上部が破損しているが，制作時には3m近くあったものと思われる．寛保2年（1742年）暴風雨によって倒れ破損，文化11年（1814年）に有志が側柱を立てて支えたという．材質は秩父粘板岩（青石）．　現存の板碑の大きさは高さ217.9cm，幅48.0cm，厚さ4.7cm．　中世の信仰を知るうえで貴重な遺品であり，かつ巨大板碑の典型例である．	２０15年3月23日撮影棟飾りの金色に輝く鴟尾（しび）が眩しい「影向堂（ようごうどう）」．

２０15年3月23日撮影「六角堂（東京都指定有形文化財）」です．左横の駒板には次の様に記されていました．　六角堂は「浅草寺誌」（文化10年編）に元和4年【1618年）の建立とあり，江戸時代初期の建築と考えられ，浅草寺内では最古の遺構である．　木造で単層の六角造り瓦ぶき形式で，建物中央の直径は1.82mあり一面の真々は0.91mである．　建物の基礎は，六角形状に廻した土台を布石の基礎で支え，その下部に十一段の石積みをした1.5m余りの井戸状の穴が掘られている．　六角堂という特異な形式であり，都内においては遺例の少ない建造物で，貴重な文化財である．	２０15年1月8日撮影周囲にはたくさんのお堂が建っています．

２０15年3月23日撮影「薬師堂」です．慶安2年（1649年），江戸幕府第3代将軍徳川家光（１６０４～５１年）の再建による三間四方のお堂は「橋本薬師堂」と呼ばれ，浅草寺に現存する古建築の一つです．	２０15年3月23日撮影「薬師堂」は鬼瓦も凝っています．

２０15年3月23日撮影再度，別アングルからの「五重塔」です．浅草寺の五重塔は，天慶５年（９４２）平公雅（たいらのきんまさ）が本堂と共に建立したのを初めとして，その後数度倒壊，炎上に遭ったが，その都度再建された．徳川３代将軍家光により本堂・仁王門などと共に建立された国宝五重塔は，昭和20年（1945年）3月10日の東京大空襲により，他の伽藍と共に焼失してしまいました．

２０15年3月23日撮影	２０15年3月23日撮影「力石」です．横の駒板には次のように記載されていました．　力石，または「さし石」ともいう．江戸時代後期，酒屋・米屋の人足たちの間で，酒樽や米俵を曲芸のように持ち上げて，その力を競うことが流行した．この力石は，境内で行われた「力くらべ大会」で競い持ち上げられたものである．　正面の「力石・熊遊の碑」は，明治7年（1874年），熊次郎という男が持ち上げた百貫（約375kg）ほどの力石であり，新門辰五郎らがその記念として建てたもの．何とも言えない味のある話だと思います．

２０15年3月23日撮影この石も何かしらの謂れがありそうですが，分かりませんでした．	２０15年3月23日撮影「正観世音菩薩碑」．横にある駒札には下記の様に記されていました．　「正観世音菩薩」と碑の正面に刻まれている．当寺には観音さまを表した金石が多く奉安されているが，その中でもひときわ大きい碑である．　この碑の銘文は長年の風雪により摩滅が進んでいるが，「文」や「窪世」とわかる所が残されていることから，江戸時代の有名な石工の大窪世祥が，文化・文政年間（1804～29年）頃に文字を彫ったと思われる．他にも世祥の金石は三基，境内に残されており，当寺にも関わりの深い人であった．江戸時代の信仰を載せた金石が運ばれ，活気づく境内の様子が目に浮かぶようである．まさにその通りです．江戸時代の賑わいをちょっぴりと味わえたかも知れません．

２０15年3月23日撮影再び「本堂」を別のアングルで．	２０15年3月23日撮影

２０15年3月23日撮影別のアングルからの「五重塔」です．晴天であれば「五重塔」の朱色が映えたのではないかと思います．

２０15年3月23日撮影本堂の東南，弁天山と呼ばれる小高い丘に建つ「弁天堂」です．	２０15年3月23日撮影「弁天堂」に向って右手前の鐘楼の鐘は，元禄５年（１６９２年）第５代将軍徳川綱吉（１６４６～１７０９）の命により下総国関宿藩主牧野成貞が金２００両を寄進，改鋳されたものである．江戸時代の「時の鐘」の一つで，松尾芭蕉（１６４４～９４）の句「花の雲　鐘は上野か浅草か」で有名な鐘です．　鐘楼は昭和２０年（１９４５）３月の東京大空襲で焼失し，昭和25年（１９５０年）に再建されたものであるが，鐘は幸いにも無事に残り，現在でも毎朝６時に役僧によってつき鳴らされる．

２０15年3月23日撮影東京大空襲の戦火にも耐えた鐘です．	２０15年3月23日撮影松尾芭蕉の句碑．「くわんをんの　いらか見やりつ　花の雲」

２０15年3月23日撮影日本の伝統的な品々が並ぶお土産屋さん．

２０15年3月23日撮影日本一！これは「桃太郎」ですね．	２０15年3月23日撮影老舗のお煎餅屋さんです．ここで，お土産を買いました．

２０15年3月23日撮影アーケード街．いろいろな店が並んでいます．

２０15年3月23日撮影地下鉄銀座線の乗り場へ向かいます．「浅草」らしい雰囲気が漂っています．
	２０15年3月23日撮影「浅草地下街」，「地下鉄銀座線」の6番出口の階段の途中に気になる“石”があります．昔，訪れたときも気になっていたのですが，何でしょうか? 工事の際に除くことができなくて，取り残されたのかも? どなたかのブログでも紹介されてました．
「浅草」は何度か訪れていますが，今回は「浅草寺」をじっくりと観たいという目的です．「浅草寺」は東京で一番の古刹ですが，昭和20年（1945年）の東京大空襲で焼けてしまったのが残念でたまりません．戦争を知らない世代ではありますが，やり場のない憤りを禁じ得ません．こ先の大戦で犠牲になった多くの方々の尊い命は勿論のこと，数多くの文化遺産をも失った大戦とは何だったのか? しかし，僅かな記録などを基に多くの文化遺産が復元されていることは，日本の素晴らしいところだと思います．これらを未来永劫繋いでいくことが私達の使命ではないでしょうか．


２０15年3月23日撮影地下鉄から地上に出ると，このようなアーケードが見えます．お土産屋さんチェックは帰りにします．	２０15年3月23日撮影先ずは何と言っても「浅草」のシンボル「雷門（正式名称は風雷神門）です．門に向かって右側に風神，左側に雷神が配され，中央には大提灯が吊り下げられています．お馴染みの撮影スポットですね．

２０15年3月23日撮影現在の「雷門」は，慶応元年（１８６５年）１２月１２日の田原町大火で炎上した門に替わり，昭和３５年（１９６０年），９５年ぶりに松下電器（現パナソニック）創始者である松下幸之助さんの寄進により，復興再建され現在に至っています．また，この「雷門」に吊り下がっている大提灯は高さ3.9m，直径3.3m，重さ約700kgもあります．そして約10年毎に更新されているそうです．この大提灯も松下幸之助さんが寄進したものです．三社祭の際は神輿が門をくぐるので提灯は折り畳まれるそうです．また台風や強風の際にも破損防止のために折り畳まれるとTVニュースで見たことがあります．

２０15年3月23日撮影「雷門」左の「雷神像」・・・防護ネットで上手く撮れていません（泣き）．	２０15年3月23日撮影「雷門」右の「風神像」．

２０15年3月23日撮影「風神像」の裏側には「天龍像（男性の姿）」．左の掌に金色の玉が載っています．写真右の「金龍像」と共に昭和５３年（１９７８）３月　松下グループ有志により寄進されたものです．	２０15年3月23日撮影「雷神像」の裏側には「金龍像（女性の姿）」．左の掌に銀色の玉が載っています．

２０15年3月23日撮影「宝蔵門（仁王門）」です．天慶５年（９４２年）に建立されたが，それ以降に数度の火災に見舞われたが，その都度再建されてきた．鎌倉時代から江戸初期にかけては，あまり変化はなかったが，その後，徳川家光により再度の寄進建立が行われ，本堂と仁王門が慶安２年（１６４９年）１２月２３日落慶，元禄５年（１６９２年）に京都の曼殊院門跡（まんしゅいんもんぜき）良尚法親王ご染筆の「浅草寺」の扁額が掛けられれた．以来，昭和２０年（１９４５年）３月１０日の東京大空襲に遭うまで平穏無事でした．現在の「宝蔵門」は昭和39年（1964年）に完成したものです．	２０15年3月23日撮影「宝蔵門」の左側に「五重塔」を望む．

２０15年3月23日撮影「宝蔵門」付近から望む「五重塔」．	２０15年3月23日撮影「スカイツリー」も間近に見えます．

２２０15年3月23日撮影「宝蔵門」の全景です．門の左側には「阿形像」，右側には「吽形像」が配されています（仁王像を撮り忘れました）．

２０15年3月23日撮影この大草鞋は高さ4.5m，幅1.5m，重さ500kgもあります．山形県村山市有志より奉納され，幾度か更新されているそうです．鎌倉の大仏さんにも大草鞋が贈られていますが，このような繋がりというのも日本の素晴らしさの一つではないかと思います．	２０15年3月23日撮影「シダレザクラ」がもう少し開いてくれると良かったのですが・・・．

２０15年3月23日撮影	２０15年3月23日撮影

２０15年3月23日撮影「お水舎（おみずや）」の「龍神像」．	２０15年3月23日撮影「お水舎（おみずや）」の天井には「墨絵の龍」が描かれています．

２０15年1月8日撮影本堂の大提灯は高さ4.5m，幅3.5m，重さ約600kg．提灯の下側の細工（写真右）も細やかです．

２０15年1月8日撮影「本堂」より「宝蔵門」を望む．	２０15年1月8日撮影「本堂」に入ってすぐの天井に描かれているのは，中央に「龍之図」．

２０15年3月23日撮影左右に「天人之図」が描かれています．

２０15年3月23日撮影「礎石」です．石の前にある説明には，「浅草寺の旧本堂（国宝）は戦災により焼失，昭和33年（1958年）に再建されました．この礎石は，その本堂の再建を記念して三木啓次郎氏によって奉納されたもの．同氏は，水戸藩主に代々仕えた家老の子孫で，当時の戦後の復興に多大な貢献をされた」と記されています．	２０15年3月23日撮影「仏足石」です．石の前にある説明には，「お釈迦さまを表すこの仏足石は，明治十年（1877年）に増上寺の僧により，平和の願いを込めて当寺に奉納されたもの．戦災により惜しくも上面の仏足の跡は失われてしまったが，お釈迦さまの大きな足跡は，平和を願う多くの方々の心の支えになっている」と記されています．

２０15年3月23日撮影「本堂」を側面から．	２０15年3月23日撮影立派な「銅像宝篋印塔」です．その謂れは，横の説明文（下記）にありました．　宝篋印塔は「宝篋印陀羅尼経」という経典に基づいて造立された塔である．本塔は江戸時代中期以降に流行した，屋根型の笠をもつ宝篋印塔で，時代性をよく表している．　本宝篋印塔は，高さ8m．西村和泉守藤原政時が宝暦11年（1761年）に鋳造された．西村和泉守は，代々和泉守を名乗る江戸を代表する鋳物師で，多くの作例を残している．なかでも本塔は区内に現存する銅像宝篋印塔の中でも最大のもので，近世中期の鋳物師の活動や鋳造技術を知る上でも貴重な遺品のひとつである．また本塔の造立に際しては，台座に刻まれた銘文から，様々な職種や地域からの寄進が確認でき，浅草寺に対する信仰の広がりが示される．安政2年（1855年）の地震で本塔は被災したが，明治40年（1907年）日露戦争凱旋記念として修復されたもので，区の歴史を知るうえでも貴重である．平成23年に台東区有形文化財（工芸品）に登録された．

２０15年3月23日撮影再び「浅草寺」から望む「スカイツリー」です．	２０15年3月23日撮影「阿弥陀如来像」です．横の説明文の内容は下記の通りです．　阿弥陀如来の仏さまは，極楽浄土にあって法を説き無量の光明と寿命をもって永遠の生命を与えてくださる仏さま．　この像は唐銅製で，阿弥陀三尊像としては元禄6年（1693年）に千人近い信徒によって建立された．もとは本堂裏にあったものを，平成6年にこの地に奉安した．総高7.5m．極楽往生の諸霊の頓証菩提を祈る．

２０15年3月23日撮影とても歴史を感じさせる石橋（しゃっきょう）があります．横にある駒板には下記の説明書きがありました．　「現存する都内最古とされるこの石橋は，元和4年(1618年）浅草寺に東照宮（現存せず）が造営された際，参詣のための神橋として造られたものである．寄進者は，徳川家康の娘振姫の婿，紀伊国和歌山藩主浅野長晟（広島浅野家藩祖）である．この橋は昭和23年，文部省より重要美術品に認定された．

２０15年3月23日撮影現在，この石橋を渡ることはできません．やはり，かなりの歴史のある石橋ということが分かりました．

２０15年3月23日撮影ここにも，歴史を感じさせる石碑（東京都指定有形文化財）がありました．よこの説明には次の様に記されていました．西仏板碑（さいぶついたび）　建立者の西仏については明らかではないが，この板碑は彼が妻子の後世安楽を祈って建立したものと推測される．建立の年代も不詳であるが，鎌倉後期から室町初期かと思われる．　上部が破損しているが，制作時には3m近くあったものと思われる．寛保2年（1742年）暴風雨によって倒れ破損，文化11年（1814年）に有志が側柱を立てて支えたという．材質は秩父粘板岩（青石）．　現存の板碑の大きさは高さ217.9cm，幅48.0cm，厚さ4.7cm．　中世の信仰を知るうえで貴重な遺品であり，かつ巨大板碑の典型例である．	２０15年3月23日撮影棟飾りの金色に輝く鴟尾（しび）が眩しい「影向堂（ようごうどう）」．

２０15年3月23日撮影「六角堂（東京都指定有形文化財）」です．左横の駒板には次の様に記されていました．　六角堂は「浅草寺誌」（文化10年編）に元和4年【1618年）の建立とあり，江戸時代初期の建築と考えられ，浅草寺内では最古の遺構である．　木造で単層の六角造り瓦ぶき形式で，建物中央の直径は1.82mあり一面の真々は0.91mである．　建物の基礎は，六角形状に廻した土台を布石の基礎で支え，その下部に十一段の石積みをした1.5m余りの井戸状の穴が掘られている．　六角堂という特異な形式であり，都内においては遺例の少ない建造物で，貴重な文化財である．	２０15年1月8日撮影周囲にはたくさんのお堂が建っています．

２０15年3月23日撮影「薬師堂」です．慶安2年（1649年），江戸幕府第3代将軍徳川家光（１６０４～５１年）の再建による三間四方のお堂は「橋本薬師堂」と呼ばれ，浅草寺に現存する古建築の一つです．	２０15年3月23日撮影「薬師堂」は鬼瓦も凝っています．

２０15年3月23日撮影再度，別アングルからの「五重塔」です．浅草寺の五重塔は，天慶５年（９４２）平公雅（たいらのきんまさ）が本堂と共に建立したのを初めとして，その後数度倒壊，炎上に遭ったが，その都度再建された．徳川３代将軍家光により本堂・仁王門などと共に建立された国宝五重塔は，昭和20年（1945年）3月10日の東京大空襲により，他の伽藍と共に焼失してしまいました．

２０15年3月23日撮影	２０15年3月23日撮影「力石」です．横の駒板には次のように記載されていました．　力石，または「さし石」ともいう．江戸時代後期，酒屋・米屋の人足たちの間で，酒樽や米俵を曲芸のように持ち上げて，その力を競うことが流行した．この力石は，境内で行われた「力くらべ大会」で競い持ち上げられたものである．　正面の「力石・熊遊の碑」は，明治7年（1874年），熊次郎という男が持ち上げた百貫（約375kg）ほどの力石であり，新門辰五郎らがその記念として建てたもの．何とも言えない味のある話だと思います．

２０15年3月23日撮影この石も何かしらの謂れがありそうですが，分かりませんでした．	２０15年3月23日撮影「正観世音菩薩碑」．横にある駒札には下記の様に記されていました．　「正観世音菩薩」と碑の正面に刻まれている．当寺には観音さまを表した金石が多く奉安されているが，その中でもひときわ大きい碑である．　この碑の銘文は長年の風雪により摩滅が進んでいるが，「文」や「窪世」とわかる所が残されていることから，江戸時代の有名な石工の大窪世祥が，文化・文政年間（1804～29年）頃に文字を彫ったと思われる．他にも世祥の金石は三基，境内に残されており，当寺にも関わりの深い人であった．江戸時代の信仰を載せた金石が運ばれ，活気づく境内の様子が目に浮かぶようである．まさにその通りです．江戸時代の賑わいをちょっぴりと味わえたかも知れません．

２０15年3月23日撮影再び「本堂」を別のアングルで．	２０15年3月23日撮影

２０15年3月23日撮影別のアングルからの「五重塔」です．晴天であれば「五重塔」の朱色が映えたのではないかと思います．

２０15年3月23日撮影本堂の東南，弁天山と呼ばれる小高い丘に建つ「弁天堂」です．	２０15年3月23日撮影「弁天堂」に向って右手前の鐘楼の鐘は，元禄５年（１６９２年）第５代将軍徳川綱吉（１６４６～１７０９）の命により下総国関宿藩主牧野成貞が金２００両を寄進，改鋳されたものである．江戸時代の「時の鐘」の一つで，松尾芭蕉（１６４４～９４）の句「花の雲　鐘は上野か浅草か」で有名な鐘です．　鐘楼は昭和２０年（１９４５）３月の東京大空襲で焼失し，昭和25年（１９５０年）に再建されたものであるが，鐘は幸いにも無事に残り，現在でも毎朝６時に役僧によってつき鳴らされる．

２０15年3月23日撮影東京大空襲の戦火にも耐えた鐘です．	２０15年3月23日撮影松尾芭蕉の句碑．「くわんをんの　いらか見やりつ　花の雲」

２０15年3月23日撮影日本の伝統的な品々が並ぶお土産屋さん．

２０15年3月23日撮影日本一！これは「桃太郎」ですね．	２０15年3月23日撮影老舗のお煎餅屋さんです．ここで，お土産を買いました．

２０15年3月23日撮影アーケード街．いろいろな店が並んでいます．

２０15年3月23日撮影地下鉄銀座線の乗り場へ向かいます．「浅草」らしい雰囲気が漂っています．
	２０15年3月23日撮影「浅草地下街」，「地下鉄銀座線」の6番出口の階段の途中に気になる“石”があります．昔，訪れたときも気になっていたのですが，何でしょうか? 工事の際に除くことができなくて，取り残されたのかも? どなたかのブログでも紹介されてました．
「浅草」は何度か訪れていますが，今回は「浅草寺」をじっくりと観たいという目的です．「浅草寺」は東京で一番の古刹ですが，昭和20年（1945年）の東京大空襲で焼けてしまったのが残念でたまりません．戦争を知らない世代ではありますが，やり場のない憤りを禁じ得ません．こ先の大戦で犠牲になった多くの方々の尊い命は勿論のこと，数多くの文化遺産をも失った大戦とは何だったのか? しかし，僅かな記録などを基に多くの文化遺産が復元されていることは，日本の素晴らしいところだと思います．これらを未来永劫繋いでいくことが私達の使命ではないでしょうか．