海老名の歴史 赤坂不動明王像
 「ひさご塚」のページでも述べましたが,この「上浜田第2号墳」も「上浜田古墳群」の一つです.「上浜田古墳群」はほぼ南北に並び1-7号
墳まで確認されており,「ひさご塚」は7号墳です.以下,「神奈川県海老名市 上浜田古墳群第2号墳発掘調査報告書 2017海老名市教育
委員会」を参照させていただきました.


 「上浜田第2号墳」は昭和53(1978)年から昭和56(1981)年に行われた浜田土地区画整理事業に伴い,1号墳とともに「浜田三塚公園」と
して保存されてきましたが,これまで発掘調査が行われたことはなく,出土品の情報もありませんでした.ところが平成26(2014)年3月に,「
上浜田2号墳」墳頂で市民により鉄剣片2点が採取(注1)され,このことがきっかけで本格的な発掘調査が行われたそうです.
発掘調査では,鉄剣1点,鉄鏃(鏃身部点数)6点,勾玉2点,管玉1点,ガラス小玉30点が出土しました.また築造年代は以上の副葬品の分析
結果などから古墳時代中期後半(5世紀中葉から後葉)と考えられるとのことです.
 詳しくは「神奈川県海老名市 上浜田古墳群第2号墳発掘調査報告書 2017海老名市教育委員会」または,海老名市公式ホームページを
ご覧ください.

(注1)0462.net「あなたの知らない座間がある」(http://www.0462.net)の中の「連載 まめぞうの旅 座間の歴史探検 鉄剣発見」という
コーナーで鉄剣を発見したいきさつが詳しく紹介されています.この発見された方は歴史愛好家のようですが,偶然というよりも地道な歴史
愛に対するご褒美のような,あるいは埋葬者に託されたような気もします.何も知らない人が拾っても放置するか捨ててしまうか・・・と考える
と偶然ではなく必然だったのでは?
2015年6月6日撮影
初めての見学会,ワクワクします.計320名の方が参加したそうです.
 
2015年6月6日撮影
先ずは出土品の展示がありました.
 
2015年6月6日撮影
「勾玉」,「ガラス玉」,「鉄鏃(てつぞく);矢の先端に付ける鉄製の矢
じり」なども.
2015年6月6日撮影 
2015年6月6日撮影
この古墳からの出土品の目玉の「鉄剣」.長さ約80cm,最大幅
5.4cm,また鞘(木製)の痕跡らしきものが付着していたそうです.
 
2015年6月6日撮影
何組かに分けて発掘した場所の見学です.とても浅いところから出土
したようです.また鉄剣や玉類の出土位置から埋葬者の位置などが推
測されるとのことです.
 
 初めての発掘調査見学会(2015年6月6日)への参加です.梅雨空になるかと心配されましたが,とても多くの方が見学に参加しており,歴史に対する海老名市民の関心の高さに驚きました.
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